こんにちは、リョウです。
本日は
“VR初心者だからまずVRの基礎知識を身につけたい!”
“難しい本ではなく、読みやすい本でVRのことを勉強したい!”
という方向けに記事を書いていきます。
オキュラスの最新HMDであるオキュラスクエスト2が発売され、さらなる盛り上がりを見せるVR技術。
AIやブロックチェーンと並んで、世界を変える技術になるのではないかと言われています。
今後間違いなく成長する分野なので今から知識を身につけたいと言う方も多いのではないでしょうか?
しかし、意外とまだ関連書籍は出版されていません。
どの本を読めば正確な知識が身につくかなかなかわかりにくいですよね。
いきなり難しい書籍からではなく、まず簡単な書籍で基礎をサクッと学習したい方が多いと思うので、
本日はVR本の中でも気軽に読める『ミライをつくろう! VRで紡ぐバーチャル創世記』を紹介していきます!
目次
『ミライをつくろう! VRで紡ぐバーチャル創世記』徹底レビュー
概要
オキュラス・ジャパンの創設メンバーでもあるGOROman氏によって執筆され、2020年6月に発売された本作。
Amazonのレビューは星4.7と非常に高い評価となっています。
2018年4月に同著者により刊行された『ミライのつくり方2020-2045』に加筆と修正を加えて再販された1冊です。
そのため、前書の『ミライのつくり方2020-2045』を読んだ方にとっては情報がかなり被ります。
著者のGOROman氏は多くの日本人に衝撃を与えたVRコンテンツである「Mikulus」を開発した人物です。
さらにオキュラス・ジャパンの創設をオキュラス創設者であるパルマー・ラッキーに直談判するほどVRに熱量を持った人物でもあります。
そんなGOROman氏が日本のVRを盛り上げるために、
自身がVRに興味を持つに至った経緯やVRのミライについてまとめたのが本作となっています。
オススメ度
★★★☆☆(星3)
VR関連本の入門編としてオススメの1冊。
今後VRによって社会がどう変化するかに興味がある方は読んでおくべき。
他のVR関連本は今までVRがどういう歴史をたどってきたかについてまとまているものが多いです。
一方で本書はVR知識に秀でたGOROman氏の視点でVRと社会のミライが書かれている点が、特徴となっています。
Good:
-
・文章が平易なのでサクッと読める
・オキュラスの内部事情がかなり赤裸々に書かれている(他にはない情報)
・VRのミライについてイメージを持ちやすい
・日本のVR業界の権威であるGOROman氏の発想が学べる
・キモズムの話がマーケティング観点でかなり面白い
More:
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・GOROman氏自身の歴史にかなりのページ数が割かれている
上記のようにGoodポイントが非常に多い良書となっています。
日本のVR界の権威でもあるGOROman氏の著作ということで、情報ソースに信頼が持てるのが良いですね。
一方で270ページ中125ページ程度がGOROman氏の人物史に当てられており、
個人的にはこのパートが長いなと感じてしまいました。
VRのミライを把握する上でVRの過去及びGOROman氏について知るのも大切ですが、
特にGOROman氏についてのインプットを増やしたいわけではないので…。
ここが気にならず、むしろGOROman氏がどのように育ち、何を考えてきたかを知りたい人にとってはマイナスポイントのない1冊なのではないでしょうか。
こんな人におすすめ
VRについてまだ予備知識があまりない方。
難しい本ではなく、読みやすい本でサクッとVRの知識を身につけたい方にオススメです。
・VRの最新情報が知りたい
・VRのミライが知りたい
・VRで起きる社会変化について知っておきたい
・オキュラスジャパン立ち上げの内部事情を知りたい
こういった情報を知りたい方は本書を読む価値アリです。
オキュラスがFacebookに買収された際の内部の混乱など、他では得られない情報もたくさん書いてあります。
またVRのミライについては表題の通り、他の本よりも詳しく書かれています。
VRのミライを知っていち早くその変化に対応したい方、ぜひ手にとってみてください!
内容
大きく分けて3つのパートに分かれています。
1.GOROman氏の略歴とオキュラスジャパン立ち上げまで
ここが先にあげたGOROman氏の略歴が長すぎるかなと思ったパートになります。
一方でオキュラスジャパン立ち上げやその後のFacebookによる買収の混乱など、
本書にしか書かれていない情報が盛り沢山です。
2.「キモズム」理論について
個人的に一番面白いと思ったパートです。
ちなみにページ数で言うと10ページぐらいなので、
本書的にはそこまで注力されているパートではないですね。笑
キャズムをもじったキモズム理論。
詳しくは本書を読んでいただければと思いますが、
多くの人がキモいと思わなくなれば技術やサービスはキャズムを超えて普及するという考え方。
結構納得感があり面白かったです。
3.VRのミライについて
本書を読むか迷っている方が、最も知りたいと思っている情報がつまったパートです。
・VRが当たり前になると、働き方はどう変わるの?
・VRが普及することで儲からなくなるビジネスはなに?
などなど私たちにとって身近で興味深い質問への回答とその理由が書かれています。
さらにはアーティストのLIVEはどのように変化していくかなど、
エンターテイメントの切り口からも様々な質問と回答がされており情報盛り沢山です。
ここまでが『ミライのつくり方2020-2045』と同様の内容になっています。
最後にVRのミライのパートで書かれていた説ごとに、その約1年後に仮説がどのようになっていたかが追記されています。
ここのパートはかなり短いので、前書を読んだ方は本書を購入し直すのはかなり損だと思います…。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は
『ミライをつくろう! VRで紡ぐバーチャル創世記』徹底レビューしてきました。
GOROman氏の言葉を借りるならば、VRもいかにキモいと思われなくなるかが普及のミソ。
そこを超えられればVRは私たちの思っている通り、爆発的に拡大していくでしょう。
コロナウィルスによる社会変動はVR普及の強い後押しになっているので、
きっとVRは一時の社会現象で終わらずに社会の基軸の技術になると個人的には考えています。
本書を読むとVRの知識が身につくだけではなく、
VRによって変化した社会はとてもワクワクするものであることがわかります。
ちなみにもう少し難しめの本でVRについて勉強したいという方にはこちらの本がオススメです!
みなさんもぜひ本書を通じてVRのミライにワクワクしませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。