こんにちは、リョウです。
本日は、
「Twitterで広告配信したいけど、Twitter広告って調べてもいまいちわかりにくい!」
「Twitterって具体的にどういうターゲティングで広告配信できるのかわかりにくい…。」
という方向けに記事を書いていきます。
一回の記事でTwitter広告について全て解説するのはボリューム的に難しいので
今回はターゲティングに絞って徹底解説していきます!
個人でTwitter広告を試したいと思っている方や、
企業でTwitter広告担当をしている方やこれからご担当される予定の方、
ぜひこちらの記事を広告配信の参考にしていただければと思います。
解説に行く前に、ちょっとだけこの記事を書いている私の自己紹介をさせてください。
現在、広告系ベンチャー企業で働いており、その会社で1から広告運用部の立ち上げを行い、
Twitter/Instagram/Googleなど幅広い商品を運用しています。
広告運用歴は丸2年程度で、実際の運用から運用商品の設計、社内への勉強会など広告運用周りの業務はあらかた行ってきました。
その中で、一番好きでかつ得意な運用商品がTwitterです。
正直、Twitterの運用が一番面白いです。
Twitter社がユーザーの個人情報を正確に収集できていないためターゲティング精度がゆるく、広告運用者のマーケティングセンスが試されるからです。
ターゲティング精度を上げるうえで最も重要になってくるのが本日ご紹介する、
Twitterのターゲティング方法を正確に把握して使い分けることです。
ターゲティングをマスターすればTwitter広告をマスターしたと言っても過言ではありません。
それでは早速ターゲティングを見ていきましょう!
目次
Twitter広告のターゲティング徹底解説
Twitter広告のターゲティング設定は
セグメント × ターゲティング
となります。
ターゲティングの中にターゲティングがあるってどういうこと?となりますよね。
一般的にマーケティングにおいて対象ユーザーを絞ることをターゲティングと呼び、
ややこしいのはSNS広告の場合、さらに配信方法としてのターゲティングという言葉があります。
ここの言葉の意味は一旦置いておいていただき、
まず”上記の掛け算でターゲティング設計を行うことが可能”ということを覚えていただければと思います。
イメージとしては、セグメントで年齢や性別といったユーザーの基本的な情報を策定し、
そこにターゲティングを掛け合わせることで具体的なペルソナ像を絞っていく形です。
例えば、コーヒー好きのサラリーマンに広告配信を行う場合、
-
・セグメント(こちらでサラリーマン層を策定)
男性/20-49歳/全国/スマートフォンユーザー/日本語話者
×
・ターゲティング(“コーヒー好き”というペルソナ像を絞り込む)
“コーヒー”、”カフェ”、”キリマンジャロ”…etcなどのキーワードを含むツイートをしているユーザー
のような設計を行います。(これはキーワードターゲィングの場合です)
それではセグメントとターゲィングで具体的にどのような設定ができるのかを見ていきたいと思います。
まずはセグメントから!
セグメント
まず以下の項目を用いて、配信対象のセグメントを策定します。
こちらは全て掛け合わせが可能です。
- 地域
- 言語
- 性別
- 携帯キャリア
- 新端末ターゲティングまたは除外
- デバイス
- 年齢
改めてイメージ例を記載すると、
男性/20-49歳/全国/docomoユーザー/6ヶ月内にデバイスを購入/日本語話者
といったセグメントが可能となっています。
さらに1つひとつのセグメントでどのような設定ができるのか見ていきましょう。
・地域
・国
・エリア(関東、中部、関西)
・各都道府県
まで絞ることが可能です。
利用者のアクティビティデータを踏まえて、ユーザーを分類しているようです。
ここを絞りすぎるとユーザーボリュームが極端に少なくなるので注意が必要です。
・言語
どの言語を話すユーザーに配信するかを策定できます。
基本的には日本語に絞って配信を行います。
・性別
指定なし/男性のみ/女性のみが選択可能です。
ちなみに、男性か女性に絞って配信を行うと、
Twitterが男女の判別をできていないunknown層に配信ができないので注意が必要です。
(このunknown層が結構多い)
・携帯キャリア
30社を超える携帯キャリアから自由に広告配信対象を決めることができます。
そのキャリアのデバイスを使用しているユーザーのみに絞った広告配信が可能です。
・新端末ターゲティングまたは除外
最長6ヶ月以内に新しいデバイスからTwitterに初めてアクセスしたユーザーのみをターゲティングもしくは除外設定が可能です。
・デバイス
iOS/Android/その他モバイル/デスクトップを選択可能です。
それぞれのデバイスのosバージョンまで細かく設定可能です。
・年齢
こちらは5歳~10歳単位でのセグメントが可能です。
最少は13歳から最大50歳以上まで絞ることができます。
ターゲティング
続いてターゲティングになります。
ここがTwitter広告で最も重要な部分です。
以下のターゲティング手法を的確に使いこなすことがTwitter広告の効果を最大化するための秘訣になります。
Twitter広告で利用できるターゲティング方法の一覧になります。
- フォロワー
- 類似ユーザー
- 興味関心
- キーワード/絵文字
- 映画とTV番組
- イベント
- テーラードオーディエンス
- 会話トピック
- ツイートエンゲージャー
この中から1つの方法を選んで広告配信を行います。
フォロワー×興味関心のように複数のターゲティングをかけ合わせることはできないのでご注意ください。
(ただしテーラードオーディエンスとツイートエンゲージャーは他とかけ合わせ可能)
具体的には以下のような配信イメージになります。
◯キャンペーン①
男性/20-49歳/全国/スマートフォン × フォロワーターゲティング
◯キャンペーン②
男性/20-49歳/全国/スマートフォン × 興味関心ターゲティング
☓キャンペーン不可
男性/20-49歳/全国/スマートフォン × フォロワーターゲティング × 興味関心ターゲティング
※ターゲティングの掛け算は不可能なためこのような配信設計は不可
ここから1つひとつのターゲティングについて解説していきます。
1.フォロワー
フォロワーターゲティングやアカウントターゲティングと呼ばれる手法です。
特定のアカウントをフォローしているユーザー及び類似ユーザーに配信を行います。
広告配信の対象ユーザーがどのようなアカウントをフォローしているか考えましょう。
例えば10~20代の女性に広告を配信したい場合、
生見愛瑠(@meruru20020306)のようなその世代に人気のインフルエンサーのアカウントを利用するなどが良いかなと思います。
2.類似ユーザー
フォロワーターゲィングの延長で、自身のアカウントのフォロワーに似たユーザーに広告配信が可能です。
フォロワー数が一定数いるが、さらにフォロワーを伸ばしたい場合などに用いることが多い手法です。
3.興味関心
Twitter社が独自に作成した300以上のカテゴリーリストからユーザーの興味関心を選択して行うターゲティング手法です。
そのカテゴリーに興味関心のあるユーザーに広告配信が行われます。
ユーザーは自身のツイートまたはリツイートした内容、クリックした内容、フォローしているアカウントなどに基づいていて分類されています。
4.キーワード
自由にキーワードを選定して行うターゲティング手法になります。
選定したキーワードを含むツイートに”いいねやリツイートをしている”しているユーザーと、そのキーワードや絵文字を”ツイートしているもしくは検索した”ユーザーに広告配信を行います。
例えば、コーヒー好きの人に広告を配信したい場合、
“コーヒー”や”カフェ”などのキーワード選定を行います。
具体的には、”コーヒー”を選んだ場合は、”コーヒー大好き”や”ブラックコーヒー飲めない”などとつぶやいてるユーザーが対象となります。
また、特定のキーワードや絵文字を除外する設定も可能です。
なので差別的な言葉等を用いているユーザーの除外などが行えます。
5.映画とTV番組
リストから指定した映画・TV番組に関するツイートをしているユーザーと、そのツイートを見ているユーザーに広告配信を行います。
Twitterユーザーの30%程度がTVを観ながらTwitterを利用していると回答しており、
TVとの親和性が非常に高くなっています。
そのため、TVCMとTwitter広告の掛け合わせにより、マルチメディアでユーザーに広告リーチが狙えるターゲティング手法となっています。
6.イベント
リストから指定したイベントに関するツイートをしているユーザーと、そのツイートを見ているユーザーに広告配信を行います。
オリンピックやハロウィンイベントなど様々なライフイベントがリスト化されています。
Twitterはイベントに対する会話が自然に盛り上がりやすく、特定のイベントに興味関心もしくは参加してるユーザーに広告を配信することでより高いエンゲージメントが見込まれます。
7.テイラードオーディエンス
自社のwebサイトの訪問者データやメールアドレス、モバイルIDを基に特定のユーザーのみに広告配信を行うターゲティング手法です。
ある程度のデータ量が自社にたまっていることが前提となるものの、すでに見込み顧客もしくは顧客になっているユーザーのみに広告を配信できるため最も効率的な広告配信手法だと言えます。
8.会話トピック
ユーザーが関心のある会話トピックを10,000を超えるリストの中から選んで広告配信を行います。
こちらはキーワードを軸に、Twitte社rが手動で会話トピックリストを作成しているようです。
たまたま特定のワードをツイートしたユーザーなどは含まず、一定期間本当にそのキーワードに対して関心があるのかを確認した上でリストにユーザーを加えているようです。
通常のキーワードターゲティングと比べて精度は高まりますが、
配信対象となるユーザーがかなり絞られてしまうことがあるので注意が必要です。
9.ツイートエンゲージャー
特定のツイートが表示されたもしくはエンゲージメントしたユーザーに絞って広告配信を行うことが可能です。
そのため、以前のキャンペーンで広告が表示されたユーザーのみに別の広告を配信すると行ったことが可能となっています。
しかし、ツイートエンゲージャーという名前であるもののエンゲージャーのみの絞り込みができません。
・ツイートが表示されたことのあるユーザー
もしくは
・ツイートが表示されたことのあるユーザー及びエンゲージメントしたユーザー
が配信対象となるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、
Twitter広告のターゲティングを徹底解説
してきました。
改めてですが、Twitterのターゲティングは
基本セグメント × ターゲティング
のみです。
すなわち
基本セグメント
- 地域
- 言語
- 性別
- 携帯キャリア
- 新端末ターゲティングまたは除外
- デバイス
- 年齢
×
ターゲティング
- フォロワー
- 類似ユーザー
- 興味関心
- キーワード/絵文字
- 映画とTV番組
- イベント
- テーラードオーディエンス
- 会話トピック
- ツイートエンゲージャー
です!
TwitterはFacebook(Instagram)やGoogleと比較するとユーザーの情報の正確さでは欠けるため、ここの設定をいかに作り込むかが重要となります。
私が広告運用を始めた時、Twitterのターゲティングについて細かくかつ体系的にまとまっている情報源がなく、クライアントへの説明に非常に苦労しました。
今回の記事を通じて少しでも多くの方に、
“Twitter広告を試してみたい!”
“思ったよりTwitter広告って簡単そう!”
と思っていただけますと嬉しいです。
ちなみにTwitter広告のメニューについても詳しく解説していきますので、ぜひ合わせてお読みください!
⇒【2020年最新版】Twitterの広告メニューを徹底解説
最後までお読みいただきありがとうございました。