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【デジタル最前線】アフターデジタル2を読書家サラリーマンが徹底レビュー

投稿日:


こんにちは、リョウです。

本日は
“アフターデジタル2を読むか迷っている。どういうことを学べるの?”
“アフターデジタル1を読んでないんだけど2からでも問題ない?”

という方向けに記事を書いていきます。

本記事では私が『アフターデジタル2 UXと自由』の徹底レビューをしていきます。

私の読書ステータスがこちら↓↓

・毎週2冊ペースで本を読む
・累計読書数600冊以上(本棚にある本をカウント。漫画は含まず。)
・IT企業で働いておりIT領域の本は特に多読

かなりの読書家を自負してるので感想にはそこそこ信憑性があるのではないかなと思っています。

ちなみにアフターデジタル1も読んでます。
(なお、本記事では『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』を便宜上アフターデジタル1と呼称しています)

その上で最初の問いにお答えしておくと、
“IT企業に勤めてる人もそうでない人もデジタルの基礎知識をインプットするために読むべき”
“アフターデジタル1を読んでなくても全く問題ない”

です。

むしろ、
“事例が最新版になっているアフターデジタル2から読むべき”
だと思います。
話の骨子はブレておらず、最新の事例を持って再度アフターデジタルという概念を説明します。
なのでアフターデジタル1を読んでない方は、”最新版から読めてラッキー!”という気持ちで本書のみ読めばいいと思います!

また本書は具体的なDX/OMO事業の創り方にまでにまでつっこんでいるので、前書を読んだ上でもっと実践的な方法論が学びたいという方にとってもオススメです。

それぞれ本書をオススメする方、しない方はこんな感じです↓
特に実際の業務でDX推進を行っている方は必読だと思います。

【オススメする方】
・DX/OMO推進を業務で行っている方 ⇒ 必読!!
・海外事例含めてOMOの最新事例を知りたい方
・アフターデジタル1を読んでない方(本書からで全然問題なし)

【オススメしない方】
・DX推進の具体的な方法論にまで関心のない方
・OMOの最新事例をニュース記事などで十分知っている方

それでは実際の本書の内容を見ていきましょう!

【デジタル最前線】アフターデジタル2を徹底レビュー

第1章 世界中で進むアフターデジタル化

まずこの1章で前書であるアフターデジタル1のおさらいをしていきます。

冒頭でアフターデジタル1をわざわざ読む必要はないとお伝えしたのはこの章があるためです。
筆者の藤井さんが気を利かせておりこの章でアフターデジタル1の主張がまとめられているため、アフターデジタルという概念の骨子が理解できるようになっています。

1年以上前にアフターデジタル1を読んだため内容をほとんど忘れていたのですが、この章を読むことで十分理解し直すことができました。
正直特に難しい主張ではないので、アフターデジタル1を読まずにこの章だけ読んでも理解可能です。

さらに今からアフターデジタル1を読んでもすでに事例が古くなってしまっているのでわざわざ読む必要はないかと思います。(現代社会の進化のスピードは怖いですね)

アフターデジタル1の主張はそのままに、事例だけ最新版にアップデートされているのでわざわざお金をかけずにこの1章さえ読めば問題ないです。

このようにアフターデジタル2はとても読者ファーストの設計になっています。

第2章 アフターデジタル型産業構造の生き抜き方

2章では前書に続き中国の最新事例が書かれています。

アフターデジタル型産業構造は決済プラットフォーマー、サービサー、メーカーの3層に
構造が分類されるというのが本書の基本的な考え方になっており、それぞれの層ごとでの最新事例が紹介されていきます。

ここまで豊富な事例と実際の中国でのサービスの使われ方などは他の本やネット記事では知ることができないので、アフターデジタル1に続き非常に勉強になるパートです。

確固たる企業の理念と顧客目線。
これがまず前提にないとデジタルを導入しても失敗することがわかります。
その上で、顧客データを収集してそれを元にまた顧客の利便性を高めていく。
このループの高速回転がいま中国で日夜起きていることです。

特にスターバックスvsラッキンコーヒー(不正会計で話題になりましたね)の事例が面白いです。
この事例はアフターデジタル1でも書かれているのですが、その最新アップデート版となります。
(ちなみに本書でアフターデジタル1の内容は再掲されているので問題ないです)

アフターデジタル1の時はスタバからラッキンコーヒーに乗り換えた筆者ですが、直近またスタバに戻ったということ。
一度中国企業に敗れた海外企業がなぜ再度勢いを取り戻すことができたのか。
純粋な中国企業の事例よりもこちらのほうが我々日本人にとっては参考になると感じました。

第3章 誤解だらけのアフターデジタル

日本の企業が陥っているアフターデジタル、すなわちデジタルのあるべき活用方法への誤解について書かれています。

O2Oはオンラインからオフラインに繋げてオフラインで購入してもらうこと。
アフターデジタル(OMO)はオンラインとオフラインを区別せずにユーザーが都度1番便利な方法で購入及びサービス利用ができること。
とりあえずオンラインで何かしらそれっぽいことをやるは☓。
顧客目線でオンラインとオフラインの両面から顧客のペイン(不便)を解決するが○。

筆者は多くの日本企業のOMOが実際はO2Oの発想となってしまっていることを指摘しています。

このの主張には”たしかに…”と思いました。

日本企業ってとにかくデジタルで何かをしないといけない、すなわち”手段が目的になっている”状態になってしまっていますよね。
ではなく本来的なデジタルの使い方は、”顧客の利便性のためにあくまでオンラインとオフラインチャネルが存在している”状態であるべきです。

あと、顧客データさえ持っていればどうにかなると思っている企業も多いかと思いますが、それは甘い発想であるという主張も納得感と危機感がありました。

経営目線での問題点の指摘が多くなっているため、企業経営者やマネージャー層の方にこそぜひ読んでもらいたいパートになっています。

第4章 UXインテリジェンス

続く第4章も企業経営者やマネージャー層、またDXやOMOに取り組む部署にいる方にぜひ読んでいただきたい内容になっています。

一方、私自身も含めて実際の仕事でそういった業務に関係していない方だとちょっと退屈に感じるかもしれません。

というのも、企業が適切なDX(要するに本書でいう良いアフターデジタル)を実行するために造り手が持つべき精神と能力について詳しく具体的に解説してあるためです。

関係ある方にとってはとても手触り感があって面白いと思いますが、手触り感のない私には”ふ〜ん、いつか使うかもだけどいまは必要ないかな〜。”という感覚を受けてしまいました。
ですが、実際具体的な方法論を述べない本が世の中には多い中で、これだけ具体的にDXの実現方法を書いていることはすごいことだなと思います。

なので、
“DX関連部署のリーダーでチームのディレクションに困っている”
“デジタル関連で新規事業を創れと言われたけど進め方がわからない”

という方にとってはめちゃくちゃ参考になる章になっていると思います!

アフターデジタル1と比較してもより実践に沿った内容になっており、
本書の帯の推薦者が大学教授などではなくゴリゴリのビジネスパーソンの新浪さん(サントリーHD社長)なのも納得できました。

第5章 日本企業への処方箋

内容的には4章に続いて、DXを具体的に企業が実践するためにどのような方法があるかを日本企業の事例を中心に解説されています。

この章の内容はリーダーや担当者のレイヤーの方々にとって有益な内容になっています。
というのも、DXを推進していく際に社内の合意を取ることが最も大変な部分かと思います。
5章ではその具体的な方法論が書かれています。

“筆者の言いたいことはわかるけど、実際社内を動かすのが一番大変で…。”
と感じていた方にはこの部分が非常に参考になるかと思います。

DX/OMOの実践論は4章がメインになるので、5章は日本の成功事例を参考にしながらより具体的な方法論が説明されている形になっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本日は
『アフターデジタル2 UXと自由』を徹底レビューしてきました。

改めて、
企業でDX推進やOMO立案を業務で行っている方には必読の一冊になっています!

OMOの最新事例が詳細に説明されていることはもちろん有益ですが、
本書の特筆すべき点としては、実践的なDX/OMO導入の方法論が詳しく説明されている点だと感じました。
最先端の業務であるこういった領域のHowto本はなく、本書が最もその領域では参考になるのではないでしょうか。

私自身は業務でDXなどには触れていないため手触り感がありませんでしたが、
実際業務を行っている方だと”なるほど!!”と思わせる知識が多数盛り込まれていると思います。

もし自分がDXを行うことになったら本書をぜひお供にして取り組んでいきたいと感じました。

もちろんそういった業務の担当者じゃなくても、今後は業務の中でDX/OMOは避けて通れない領域になると予想されますので本書を読むことをオススメします!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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リョウ

読書と株とゲームを愛しています。ベンチャー企業→3ヶ月で心折れて退職→一部上場企業→歯車感を感じて転職→広告ベンチャー企業で商品企画を担当。
働きながら、起業しつつブログ運営をしています。