こんにちは、リョウです。
本日は
“VRについて知りたい!”
“VR関連本でオススメが知りたい!”
という方に向けて記事を書いていきます。
オキュラスの最新HMDであるオキュラスクエスト2が発売され、さらなる盛り上がりを見せるVR技術。
AIやブロックチェーンと並んで、未来を変える技術になるのではないかと言われています。
今後確実に成長する分野だと言われているため、今からちゃんとVRについて知っておきたいという方も多いのではないでしょうか?
しかし、意外とまだ関連書籍はあまり出版されていません。
どの本を読めば正確な知識が身につくかなかなかわかりにくいですよね。
数少ないVR本の中で、
今回取り上げる『VRは脳をどう変えるか?』は特に良書なのでご紹介していきます。
VR技術の本場ともいえるアメリカで長年VRを研究してきた専門家によって書かれているため、他の本と比較して論理的で専門性も高くなっています。
それでは詳しく解説していきます。
目次
『VRは脳をどう変えるか?』徹底レビュー
概要
2018年8月に発売された本書。
アマゾンのレビューは☆4と高評価です。
特筆すべき点として、
筆者がVR領域では非常に著名な人物であり彼の研究結果から導き出されたVRへの知見が本書に集約されていることです。
筆者のジェレミー・ベイレンソンは現役のスタンフォード大学教授(心理学、コミュニケーション学)で、同大学でバーチャル・ヒューマン・インタラクション研究所を設立し、所長を務めています。
心理学者としてキャリアを始め、人々のコミュニケーションについて研究を行う中で、VRが人の心理や行動に大きな影響を与える、従来にないまったく異質なメディアであることに注目。以後、VR心理学の専門家となりました。
マーク・ザッカーバーグがオキュラスを買収する直前に筆者の研究室に訪れ、VR体験をするほど米国のVR領域では著名な人物です。
彼が行った数々の実験結果を元にVRについて語られており、正確性と信頼性の高い一冊となっています。
オススメ度
★★★★★
非常にオススメです。
VRに興味がある人もない人も読んでおいて損のない一冊。
学術要素が強く、いまあるVR関連本の中では良い意味で異色です。
アメリカという技術先進国でVRという先進領域を官学連携して、
“全力で研究した成果と知見”がまとまっています。
正直、色々遅れている日本及び日本人では書けないレベルの内容となっています。
(悲しいことではありますが…)
VRが人の脳にどのような影響を与えるかがメイントピックなので難しそうだと思われるかもしれませんが、特に心理学や医学の専門知識がなくても問題なく読むことができます。
具体的な事例の紹介などが多く、文章の特に難解ではないのでどなたにとっても読みやすくなっています。
【Good】
・VRの専門家により書かれている(スタンフォード大学教授)
・20年以上の学術研究に基づいた主張がされていて信頼性がある
・具体例が多いので読んでいて飽きない
【more】
・特になし
ぜひ、読んでいただきたい一冊になっています。
こんな人におすすめ
”VRで伸びる仕事!”や”VR社会でのサバイブ術”などでのhowto本ではなく、
本質的にVRについて理解したいという方にはうってつけの本となっています。
・VRについて学術的に理解したい方
・実験や定量データに基づく主張が好きな方
・心理学に興味のある方
論理的な主張や定量データが好きな方は、本を読んでいると”ん?ここロジックおかしいな”といった違和感を感じることもあると思います。
しかし、本書はやはり大学教授をしている筆者が書いているため、こういった違和感なく読み進められると思います。
内容
本書の主題は、
“VRによって人の脳はどのような影響を受けるか”です。
その主題に沿う形で、スポーツや教育・エンタテイメントといったトピックごとに事例や実験結果及びそこから導き出される主張が論じられています。
“脳はVR上で起きたことを現実として知覚する”
これが本書において最も重要なポイントになります。
現実として知覚するがゆえに、
・スポーツにおいて、VRトレーニングが高い効果を示す
・教育において、VR授業が高い学習意欲をもたらす
わけです。
こんな未来が早く来てほしいなと思えるワクワクする事例がたくさん載っています。
特にVRドキュメンタリーの事例として出てくる『シドラの上にかかる雲』は、
HMDを持っている方にはぜひ観ていただきたい作品です。
駆け寄ってくる子どもたちのシーンでは、子どもたちが本当に自分に駆け寄ってくる感覚がします。
もちろんVRには負の側面もあります。
今まで以上に細かい個人情報(目の動きなどの身体的動作や特徴など)が取得されてしまう可能性があったり、プロパガンダに活用されるなど…。
さらにはVR内での移動に伴う現実世界でのスペース確保問題など、
まだまだ改良の余地があるVR技術。
本書を一冊読めば、VRの明るい未来、負の側面、技術的課題と点を網羅的に学ぶことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は
『VRは脳をどう変えるか?』を徹底レビュー
してきました。
VRについてこれから勉強しようと思われている方、またなかなかVR関連本で良書に出会えなかったという方はぜひ本書を読まれることをオススメします。
本書を読みつつ実際に自分でVRを体験して読むと、さらに内容が腹落ちすると思います。
“脳はVR上で起きたことを現実として知覚する”ことも実際にVRを体験しつつ本書読んだので腹落ちした感じがします。
HMDに興味をお持ちの方向けに、
オキュラスクエスト2のレビューも書いていますのでぜひ合わせてお読みください!
最後までお読みいただきありがとうございました。