こんにちは、リョウです。
本日は
“株式投資で儲けたい!そのために投資について勉強したい!”
“できれば短期間で大きな成功を収めたい。”
という方に向けて記事を書いていきます。
人生いつ何があるかわからない。
さらに世の中の移り変わりは非常に激しいし、今のまま働いていて大丈夫か不安。
私は上記のような不安を常に感じていて、どうにか仕事以外での稼ぎを作りたいと思い投資を始めました。
その上で短期間で利益(=リターン)を大きくしようと思うと、その分大きなリスクを取らないといけないと考えていました。
もちろん投資の世界にローリスク・ハイリターンの手法はありません。
しかし、適切な銘柄を適切なタイミングで売買すれば、リスクは下げつつ大きな利益を狙えることがある。
すなわち自分の努力によってはローリスク・ハイリターンに近づける方法があると、
本日紹介する『ミネルヴィニの成長株投資法』を読んで知ることができました。
ぜひ今から投資を始めたい方や、同じような悩みを持っている方に読んでいただきたい1冊になっています。
それでは解説していきます!
目次
『ミネルヴィニの成長株投資法』を徹底レビュー!!
概要
2013年にミネルヴィニ本人によって書かれた第1作目の書籍です。
そもそも投資の手法は大きく2つに分けられます。
株価が割安だと考えられるタイミングで投資を行うバリュー投資と今後の急成長するであろう銘柄にいち早く投資を行うグロース投資です。
ミネルヴィニはグロース投資における著名投資家であり、同様の手法を用いている投資家としてはウィリアム・オニールがあげられます。
本書はミネルヴィニが自身のグロース投資手法を1冊にまとめており、
投資の原理原則を元にしているため2021年現在でも十分に通用する手法だと言えます。
グロース投資は健全なファンダメンタルズとチャート分析を元に行います。
もちろん、それぞれの具体的な分析方法が本書では解説されています。
さらにミネルヴィニが最も重要視する株式投資の鉄則である”自分で決めたルールを守ること” がいかに重要かも解説されており、ミネルヴィニ流を自分にインストールできる1冊となっています!
おすすめ度
★★★☆☆(星3)
投資初心者におすすめの1冊。
ファンダメンタルズ、テクニカル、投資の売買ルールの作り方にいたるまで幅広くミネルヴィニのノウハウが詰め込まれています。
特にグロース株投資をメインで行っていきたいと考えている方にとっては必読だと思います。
グロース株投資の基礎基本が余すことなく解説されています。
Good:
・ボリュームが多いので学べることも多い
・なぜグロース投資>バリュー投資なのかわかりやすい
・ミネルヴィニ流のノウハウが1冊で学べる
More:
・同じことが繰り返し書かれている部分が多い
・チャート分析はオニールの書籍の方がわかりやすい
ボリュームが多く同じような内容が繰り返し書かれている部分があるので、本書のバージョンアップ版とも言えるミネルヴィニが2018年に執筆した『株式トレード 基本と原則』の方がおすすめです。
書いてある投資手法は変わっていませんが、書籍として余分な部分が省かれて簡潔でわかりやすくなっています。
また、後述しますがチャート分析はオニールの書籍のほうが具体的でわかりやすいです。
内容
本書で学べることは大きく3つになります。
ミネルヴィニ流の
1.ファンダメンタルズ分析
2.テクニカル分析
3.投資ルールの作り方
それぞれ具体的にどういった内容か説明していきます。
1.ファンダメンタルズ分析
良い決算とはどのような決算を指すのかについて解説されています。
良い決算が発表されたにも関わらず株価が暴落するということが多々あります。
私はなぜかそうなるのかずっと疑問だったのですが、本書を読んでその疑問が解決しました。
・どのような決算であれば株価が上昇に値する決算なのか
・決算の結果にダマシや数字のマジックはないか
といった決算に関する具体的なノウハウが書いてあります。
なので、私と同じような疑問を抱えていたり、決算の読み方がいまいちわからないという方はぜひ本書を読んでみてください!
2.テクニカル分析
ミネルヴィニのオリジナル手法であるVCPパターンと銘柄の4つのステージの解説がメインになります。
VCPパターンはボラティリティが徐々に小さくなっている、すなわち上下幅がどんどん狭まっていっている銘柄を探す手法となります。
基本的にはカップウィズハンドルと似ている概念であり、
カップウィズハンドルにVCPパターンを重ねることでより精度が上がるのではないかと思います。
『株式トレード 基本と原則』ではVCPパターンの詳細な解説が省かれてしまっているので、VCPパターンを詳しく知りたい方は本書を読むことをおすすめします。
また銘柄の4つのステージは銘柄の投資タイミングを図る上で、非常に参考になる概念なのでぜひ本書で詳しく学んでいただきたい部分になります。
ざっくり解説すると銘柄には4つのステージがあり、その中の特定のステージ(第2ステージ)で大きく株価が伸びるので第2ステージの銘柄を探せという概念になります。
ちなみにチャート分析についてはミネルヴィニによりもオニールのほうが具体的でわかりやすいので、オニール流をおすすめします。
基本的に2人とも伝説の相場師であるリバモアの手法をベースにしていますが、
オニールのほうが手法が体系立っていてわかりやすいです。
チャートについてもっと詳しく知りたい方は、『オニールの成長株発掘法』を読んでみてください!
3.投資ルールの作り方
個人的にミネルヴィニから影響を最も受けた部分になります。
ミネルヴィニは非凡な成功を収める投資家と平均以下の結果となる投資家の違いはここにあると言います。
投資ルールとは売買タイミングのルールのことで、特に損切りのルールが重要とされます。
損がどこまで膨らんだら損切りするのか決めることと、決めたルールに例外を設けずに従うこと。
これを守ることの重要性をミネルヴィニは全ての書籍で繰り返し述べており、どれだけ重要視しているかがわかります。
なぜそんなに損切りが大切なのかと疑問に感じる方もいると思います。
そのような方向けに、大きなマイナスを出すことがどれだけ長期的なパフォーマンスに悪影響を及ぼすかが本書の中で定量的に証明されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は『ミネルヴィニの成長株投資法』を徹底レビューしてきました。
ミネルヴィニの書籍1冊目ということで、彼の投資手法が余すところなく書かれています。
この1冊を読むだけでなんだか投資が楽しくなりますし、
自分が買った銘柄の何が良かったのか、何が悪かったの振り返りを適切に行えるようになります。
投資で稼いでいきたい方は必ず読むべき1冊だと思います。
一方で本書は余分な部分も多くなっていますので、
効率的にミネルヴィニ流を学びたい方には『株式トレード 基本と原則』がおすすめです。
↓レビュー記事も書いていますので、よろしければ合わせてお読みください
『株式トレード 基本と原則』だけでは物足りなかったという方は、
本書も合わせてお読みいただくのがいいかと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。